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第828回例会 平成19年3月8日(木)
◎本日の例会プログラム
ゲスト卓話 「中津〜日田間高規格道路の現状」
大分県中津土木事務所 所長 佐々木洋一氏
○次回例会プログラム
ゲスト卓話「保護司からみた少年の現況」
中津保護区保護司会 会長 高椋忠隆氏
前回(827回例会)の記録 平成19年3月1日(木)
■ビジター
工藤 仁士君(中津中央)
新居 英雄君(中津中央)
■出席報告
会 員 数 27名
免除者数 1名
対象者数 26名
本日出席者 22名
欠席者数 4名
出 席 率 84.62%
■前々回出席報告の修正
前々回欠席者 6名
メイクアップ 2名
欠 席 者 4名
修正出席率 76.92%→ 84.62%
●メイクアップ
小川(中津)、江渕(中津中央)
●欠席者
渡邉、白石、出納、松岡
ロータリーソング
君が代、奉仕の理想
会長の時間
会長 松本 幹夫
先週ロータリーの概要についてお話ししましたが、少し続きを今日も話したいと思います。
ロータリーは、人種、宗教、政治的信念を異にする人々を友好的、民主的で、公平な雰囲気の中に包み込みます。この親睦のきずなが、他者に奉仕する出発点となり、個人、職業、地域社会の生活においてロータリアンに充足感を与えます。インドの詩人のラビンドラナート・タゴールはこう書いています。「眠りにつくとき、幸福な人生を夢見た。目覚めたとき、人生は奉仕だと知った。奉仕してみて、幸福は奉仕にあると知った」。
ポール・ハリスがロータリーを創始したとき、世界を変えようなどと思ったわけではありません。米国の農村部のニューイングランド出身の若い弁護士は、世紀の変わり目のシカゴの産業の隆盛に追い付いていくのに必死でした。「風の強い町」として知られているシカゴは労働争議の絶えまない嵐の吹き荒れるところでした。雨に濡れ、つるつる滑る道路に油がこぼれ広がっていくかのように、シカゴの町の境界が拡張していき、それに伴い、人口も爆発的に増えていきました。このように乱雑に拡張した大都会の生活は、テンポが速いものの、孤独でした。ポールは、シカゴに到着早々、嘆いていました。「どこにも人はいる。でも、友達はどこにもいない」。
ポールは、この疎外感を克服しようとして、3人の知人を誘い、これまで温めてきた考えを話し合いました。この3人のうちの1人、鉱山技師のガスターバス E. ローアの事務所で、1905年2月23日の夕刻
に会合を開くことで意見が一致しました。他の2人は、石炭商のシルベスター・シールと仕立業のハイラム・ショーレーでした。4人は、ノースディアボン街127のユニティ・ビルディングの711号室のガスターバス・ローアの事務所で会合を開き続けました。この最初の例会場を作り直した711号室はRI本部建物の中に復元されています。
この4人は互いの事務所で「輪番に」会合を開くことを決定しました。4人は、この羽ばたこうとしているグループの名称として『ロータリー』を、会員を『ロータリアン』と呼ぶことを決めました。
しかし、まもなく、ロータリアンたちは気付きました。親睦と相互の利益だけでは、多忙な職業人のクラブで毎週会合を開き続けることができないと。恵まれない人の生活を高めるために手を差し伸べることのほうが、会合を開き続けるための強力な動機になることが分かりました。そして、会員が増えるにつれ、例会場は、ロータリアンの事務所からホテルやレストランに移りました。現在、多くの例会場はホテルやレストランです。
1907年にシカゴRCは最初の社会奉仕プロジェクトを実施しました。シカゴ市役所の近くに公衆便所をつくったのです。
ロータリーという団体の奉仕活動が世に広く知られると、奉仕の理想はたちまち歓迎され、各地で導入されるようになりました。2年後に、2番目のロータリー・クラブが、米国カリフォルニア州サンフランシスコで結成されました。米国以外の最初のクラブは、1910年にカナダ、マニトバ州、ウィニペグで設立されました。1911年にはロータリーは、大西洋をわたり、北アイルランドのベルファストとアイルランドのダブリンにクラブが設立されました。同年、ロータリーの機関雑誌、ロータリアン誌の前身のナショナル・ロータリアンが発刊されました。
幹事報告
幹事 青木 秀暢
●例会変更 別府北RC 3/16、3/30例会変更。
●週報受理 八代RC、豊前西RC
●会報受理 ザ・ロータリアン誌
●幹事報告
・清浄園より「和(やわらぎ)」落成式典のお礼。
・ユニセフより寄付金の案内。
・津崎さんが退職します。
・ガバナーより大分トリニータ無料招待券が参りました。
●理事会報告 理事会をします。
委員会報告
プログラム委員会 岩渕委員長
3月例会の中で当初3/22に予定していた中津保護区保護司会高椋会長の卓話は、高椋会長の業務の都合により、3/15予定の若松会員による「PETS研修セミナー報告」とスケジュール調整を図り、変更致しました。
IT広報委員会 出納委員長
今月は識字率の向上月間です。日本の場合は100%であるが、労働力がアジアを中心にいろいろな国から日本に入ってきています。そのような日本語の不自由な人たちに対して言語の教育をしなければいけないのではないかということをロータリーの分科会などで盛んに評議していることをお伝えします。就労意欲または進学意欲のない子供たちに、職業に対する魅力やいろいろな体験談を話し、理解してもらう機会を学校の中で創りたいなと先生達と話し合っています。来期、私は職業奉仕の担当となっていますので、こういう機会を考えたいと思います。
ロータリー情報委員会 小川委員長
“改訂版の「ロータリー情報マニュアル」の購読のお願い”が、会長、幹事、情報委員長宛に来ました。予約限定で8月上旬発刊の予定、A5判2色、約700ページで2,000円です。私は買う予定にしていますが、皆さんにもお奨めします。来週から予約を受け付けます。
ニコニコボックス
担当:会報委員会(二反田委員長)
○出納会員
今日の卓話は大分県中津児童相談所の大塚所長ということで是非よろしくお願いします。児童家庭支援センター「和(やわらぎ)」がオープンし、今日から事業開始になりました。地域の児童福祉の一環として太い柱になれれば、と考えています。行方不明になった中学生を警察が事件防止という意味で大変よく探して頂きました。要保護児童の観点に立って地域の中で地域の子供たちを守るという強い民意が育っていかないと行政だけでは守れないということを感じています。今回の警察の対応には大変心強く感じました。
○矢頭会員
出納会員「やわらぎ」の開所をお慶び申し上げます。識字率の向上についてはバングラディシュに図書を送って頂いたり、毎年いろいろな支援をロータリーからして頂いております。バングラディシュの図書館の建設実行委員としてお礼申し上げます。少子化の中で津崎さんのご懐妊おめでとうございます。タイに行ってきました。2回のコンペの中で1回優勝させて頂きました。
○二反田会員
今日は長男の高校卒業式でした。幸いうちの息子は大学進学が決まっていたので12月から人生で一番幸せな時期を過ごしていると思います。
ゲスト卓話
「児童問題の現況」
大分県中津児童相談所
所長 大塚淑子氏
1.児童福祉の概要
児童福祉法:S23.1.1施行
児童虐待の防止等に関する法律:H12.11.20施行
児童:18歳未満
実施機関:市町村、都道府県、児童相談所、保健所
支援関係機関:児童福祉施設、児童委員、主任児童委員、保育所、幼稚園、学校、教育委員会、警察、医療機関、里親、家庭裁判所 他
2.児童相談所の業務
1.子どもに関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識及び技術を要するものに応ずること。
2.1.につき、社会的な調査、心理判定、医師の診断などを行うこと。
3.子ども、保護者等に対して、前号の調査、診断又は判定に基づいて必要な指導、措置等の援助を行うこと。
4.子どもの一時保護を行うこと。
5.市町村児童家庭相談業務への援助及び後方支援を行うこと。
3.相談に見る子どもの状況とその背景
○養護問題:家庭不和、離婚、経済的困窮(多重債務、リストラ等)等による養育困難、児童虐待(身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクト、子どもの前でのDVなど)
○非行問題:自転車やバイクの窃盗、万引き、夜間徘徊が多い。低年齢化が顕著
○性格行動等の問題:落ち着きがない、友達と遊べない、パニックを起こす、乱暴など不登校、引きこもり
◎背景
家庭環境:養育力の低下、大人中心の生活、基本的生活習慣の乱れ、経済的困窮等々
社会環境:モラルの低下、有害情報、自己中心的風潮、他者への無関心、家庭の孤立
4.今後の課題
〜子どもの命を守り、安全を確保するために〜
1.家庭の養育力向上
2.地域社会の再構築
3.関係機関の体制整備と連携強化
4.切れ目のない支援体制(中卒児童、有職少年への支援等)
5.児童虐待の防止と早期対応
6.家庭から分離した子どもの家族再統合
(文責:小野(裕))
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