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第621回例会 平成14年9月19日(木)
◎本日の例会プログラム 「陽性感情で生きる」
大分県カウンセリング研究協会
会長 佐世省吾氏
○次回例会プログラム 「新世代委員会活動について」
新世代委員会 田原和己委員長
前回(620回例会)の記録 平成14年9月12日(木)
■ビジター
中津RC 江副綏人君、仲浩君
中津中央RC 宿利公夫君
■出席報告
会員数 34名
免除者数 0名
対象者数 34名
本日出席者 25名
欠席者数 9名
出席率 73.53%
やすと
■前々回出席報告の修正
前々回欠席者 09名
メイクアップ 07名
欠 席 者 02名
修正出席率 72.73%→94.12%
●メイクアップ
辛嶋、熊谷、田原(中津RC)
重松、岩田、白石、渡辺(中津中央RC)
●欠席者
今吉、永松(孝)
会長の時間
梶原清二 会長
ニューヨークの同時多発テロから丁度1年目を迎えました。
日本時間、昨年9月11日夜9時46分(現地時間11日朝8時46分)過ぎ、突如テレビに衝撃的な映像が飛び込んできました。最初は航空機の操縦ミスの事故かと思っていましたら、2機目が隣のビルに突っ込み、故意(テロ)だと分かりました。あの映像は世界中の人が見、そして震撼させられました。
ビルの崩壊も伴い2800余命の尊い命を奪っていきました。
貿易センタービルに勤務していた日本人にも犠牲者が出ました。アメリカのブッシュ大統領は、これは戦争だと宣言しアフガニスタンに軍を派遣しアルカイダの掃討作戦を続行中です。日本も自衛隊が派遣されました。ビンラディン氏の消息は未だに分っていないようです。
経済面では、テロ以後アメリカの株価は急落しました。逆に損害保険料は急騰しました。
保険料が払えないため銀行の融資が受けられない会社もあるそうです。
アメリカ国民のアンケートによると、今すぐすることは経済の建て直しが一番で次がテロ対策だと回答しています。ブッシュ大統領は次の攻撃目標をイラクに定めているようです。
自国の犠牲者を出さない為、無人飛行機を使った攻撃やハイテクを駆使した戦争をしようとしています。
「世界の平和を願うロータリー、人類はひとつ」を標榜するロータリアンにとって、もうこれ以上戦争が拡大しないことを願うものであります。
幹事報告
若松定生 幹事
●例会変更
別府東RC 9/19 夜間例会
10/3 観月例会
豊前西RC 9/20 観月例会
9/27 夜間例会
津久見RC 10/1 観月例会
宇佐八幡RC 9/20 観月例会
●週報受理
津久見RC、本渡RC、本渡中央RC、
熊本平成RC
●会報受理
日本青年会議所より九州地区大会のお礼
熊本水前寺公園RCより宝塚ロータリー職場訪問ツアーのご案内
●週報お礼
'96年度パストガバナー岸忠雄様より
●幹事報告
○第10回県北ハーモニーフェスティバルのご案内 10/5(土)10時〜15時
○本日例会終了後、理事会を開催します。
○年次大会の案内到着 9/25〆切
出欠をお願いします。
委員会報告
重松出席委員
今月の誕生祝い…岩田会員、津崎会員、池中会員
今月の結婚祝い…岩淵会員、二反田会員、渡辺会員、永松(孝)会員
岩淵ロータリー財団委員長
2005年までにポリオ撲滅100%を目標に今年度から大々的に募金が行われることになり、日本のRCで1600万ドル負担することになりました。1人100ドルを3年間でしてほしいとのことです。
青木姉妹交流委員長
姉妹交流の出欠表を回しています。宿泊施設などのパンフレットも一緒に回しています。見て下さい。
結婚記念日スピーチ
二反田会員
結婚記念日のお祝いありがとうございます。
今回、3分間スピーチがあるということは女房も知ってまして、変な事は言わないでと釘をさされました。
16年前の9月28日、友人の結婚式ではじめて女房と知り合いまして、その1年後の9月27日に結婚いたしました。
公務員の家庭で育ったのですが、商売人の家に嫁いできて、よくがんばってくれていると感謝しております。
ニコニコボックス
○津崎会員 誕生祝いのケーキありがとうございました。
○岩淵会員 結婚祝いの花束ありがとうございました。今年で18年目になります。
○岩田会員 誕生祝いをいただきありがとうございました。
○二反田会員 結婚祝いをいただきありがとうございました。
○下村会員 先日「生きかた上手」という本を読みました。作者は日野原重明さんという90才になる医師でありまして、60年間に235冊の本を書いているそうです。勇気とエネルギーを頂いたような気がいたしました。
ゲスト卓話
「プレカット事業について」
山国川プレカット事業協同組合
理事長 是木 準 氏
ご紹介いただきました是末でございます。
本日は、貴重な時間をいただきましたが、皆様のご期待に応えるお話ができますか心配でございますが、私の仕事がら木造住宅に関するお話、特に木材(県産材)やプレカットなどにつきまして、少し情報提供させていただきます。
お手元へお配りしております資料のとおり、1.大分県の木材需給 2.木材住宅とプレカット 3.木材乾燥 などについて、思いつくままとなりますが、お話させていただきます。
まず、大分県の木材需給でございますが、大分県の森林(山)は45万7千haあるそうでございます。私は山が大好きでよく山へ出かけますが、手の行き届いた森林(山)は大雨が降っても、貯水する能力があり、土砂崩れの防止などの役割を果たしていると言われています。
話題の長野県の田中知事は「脱ダム宣言」を行い、コンクリートダムから緑のダムであります森林(山)づくりを目指しています。
森林(山)の役割は、木材生産のみならず、山崩れや水害を治める治山・治水(ちさん・ちすい)機能をも持ち合わせているところであります。
さて、大分県は全国でも林業県と言われております。県内で年間682千・の丸太が生産されています。その85%がスギであり、「スギ林業県・大分」と言われております。
このように、年間682千・の丸太が生産され、原木市場へ出荷され、製材工場(271工場)で製材されて540千・の製材品が県内・県外へ出荷されています。その製材品の90%は建築用材として出荷されていますので、大分県の木材需要に「住宅」、とりわけ「木造住宅」の建築動向は大きな影響を与えると言えます。
次に木造住宅とプレカットでございますが、大分県の住宅着工戸数は年間約10,500戸であり、そのうち木造住宅は約4,500戸であります。過去の統計を見てみますと、平成9年の木造率42%から平成12年には木造率48%まで上昇しましたが、平成13年には43%まで落ち込んでいます。木造住宅の中を分析いたしますと、ツーバイフォー住宅、木質プレハブ住宅については、落ち込みがあまり見られません。梁や柱で組み立てます、在来軸組工法の木造住宅の減少が著しいところであります。住宅金融公庫南九州支店の資料でも大分県のプレハブ率は高く出ておりました。住宅金融公庫の担当の方によりますと、大分県は新日鐵ができました時に、住宅供給者としてプレハブメーカーさんが進出し、その後も活躍している結果ではないか? と言っていました。
先程申しましたように、大分県のスギ・ヒノキを使用した住宅…在来軸組住宅の減少は大分県産材の需要拡大を図る上で、極めて重要であると思います。在来軸組住宅の減少の要因として、ツーバイフォー住宅や木質プレハブ住宅は大手ビルダーが担っており、営業力や企画力などの点が消費者に受け入れられているのではないかと思います。いいかえれば、在来軸組住宅の担い手である地場の大工・工務店の弱点でもあると思います。
在来軸組住宅の担い手である大工さんの状況を国勢調査報告から見ますと、1985年(昭和60年)時の大工さんは全国で806,000人、大分県では9,200人から1995年(平成7年)時には、全国で約762,000人、大分県は8,200人と約10%も減少しています。今後も減少傾向は続くのではないかと思います。
このような状況の中で「プレカット」という言葉をよく耳にすることがあると思います。この「プレカット」について少し情報提供をいたします。
「プレカット」と呼ばれる軸加工機械が誕生したのは1975年(昭和50年)頃からであります。我が国の住宅工法であります「軸組工法住宅」における構造部材の継手・仕口をごく短時間に加工する自動機械であります。これまで大工さんが工具を使って行ってきた軸組の加工を工場で行う方式を「プレカット工法」と呼んでいますが、正式には「機械プレカット工法」という呼び名になりますが、現在は、略称して「プレカット」が一般的名称となっています。
「機械プレカット」は、アリやカマなどの継手・仕口を自動的に加工する加工機械から発展し、現在は、CAD/CAMというコンピュータ制御の生産システムを使ったものにより行われております。その加工対象は柱や梁・桁などの横架材等の主要構造部材が主でありましたが、更なるコスト削減あるいは建築残材など廃棄物の削減を図るため、床や壁及び屋根等を構成する羽柄材や面材のプレカット化が推進されています。
プレカットが住宅市場に登場してから10数年が経過しますが、プレカットは木材住宅居住志向に合わせて住宅の耐久性の向上や工期の短縮等のニーズを受け、最近では、木造軸組住宅供給の新しい勢力として、毎年そのシェアを拡大してきており、平成12年末現在の全国の工場数は大小合わせて877工場で、木造軸組工法住宅供給数の52%程度に達するものと推定されています。(大分県は工場数12工場、プレカット率42%程度)
10数年前は、プレカット部材を利用するのは一部の特定企業に限られており、一般の大工・工務店はプレカットに強い抵抗を示していました。しかし、手軽に利用できるようになり、使ってみるとメリットの大きさを評価する層へ広がりを見せています。プレカットのメリットは、時代環境によって受け止め方が変わりますが、1.加工精度の向上 2.住宅品質の安定 3.工期の短縮 4.技能者不足の緩和 5.生産性の向上 6.省力化の促進などがあげられます。このようなことから、プレカット率は今後益々高まるものと思われます。大分県でも大工さんの減少、工期の短縮、住宅品質の安定などから、将来のプレカット率は、まだまだ高まり、70%程度までなるのでは? と推定されているところです。
また、近年、コンピュータを利用したCAD入力への段階で住宅生産に関わる情報が把握できるため、CADを活用したビジネスも始まっています。
最後に木材乾燥について少しお話を申し上げます。
木材は乾燥するに従って収縮が起こり、これにより割れや狂いが生じるという性質を持っています。
伐採した直後の木材は、樹種や木材の部位によって異なりますが、大量の水分を含んでおり、含水率が高い状態にあります。このように含水率の高い木材を一般的に生材と呼んでいます。
木材は乾燥していくと最終的には大気の温度、湿度と平衡した含水率(平衡含水率)となります。平衡含水率は、地域、季節などによって異なってきますが、我が国では、平均して15%であるとされています。木材を平衡含水率まで乾燥することによって、割れや狂いが生じにくくなります。
近年、住宅建築産業においては、建設工期の短縮、住宅に対する安全性の向上など施主の要望への対応やクロスのしわや切れ、床鳴り、建て付けの不具合などのクレームを未然に防止することが課題となっています。さらに、人件費の削減による建築コストの低減化や大工技能の減少や高齢化から住宅資材のプレカット化が進んでいます。このように、木質資材についても寸法精度の安定性や品質管理の徹底が求められており、木材が工業製品化していることから、私どもは、住宅資材としての木材については、乾燥が適切に施され寸法精度が安定した製品の供給を生産者へ求めているものです。全製材生産量に占める乾燥材の生産割合は、全国ベースで12.2%、大分県は5.7%と低位にとどまっているところであり、早急に乾燥材の供給システムが確立されますことを期待いたしまして私の講和を終了させていただきます。ありがとうございました。
資 料
大分県の新設住宅着工戸数大分県
012
042全 国
877
052区 分
工場数
プレカット率(%)大分県
00,540千・
00,031千・
(05.7%)
00,271工場
00,041工場全 国
17,231千・
02,105千・
(12.2%)
11,833工場
01,445工場製材品出荷量
乾燥材出荷量
乾燥材割合(%)
製材工場数
うち乾燥材工場区 分プレカット(H12年)大工の推移(人)国勢調査報告による製材工場
(271工場)原木市場 (17)
取扱量 630千・製材品出荷量
建築用材 492千・
その他 48千・
合 計 540千・大分県
9,223
8,203全 国
805,789
761,822時 期
1985年
1995年木造のうち
在来軸組(戸)
4,368
4,211
3,725うち木造(戸)
5,063(42%)
4,958(48%)
4,478(43%)総数(戸)
12,029
10,261
10,414年 次
H09
H12
H13III 木材乾燥(H12年)II 木造住宅とプレカット丸太生産量 682千・
他県から移入 87千・
外材 161千・
供給量計 930千・I 大分県の木材需給(H12年)
(文責/榎本)
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