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第737回例会 平成17年3月17日(木)
◎本日の例会プログラム ゲスト卓話「日本で勉強したこと」
大分大学 大学院 劉綺荷氏
○次回例会プログラム 会員卓話 新入会員卓話 松岡靖会員
前回(736回例会)の記録 平成17年3月10日(木)
■ビジター
中津中央RC 安田雅豊君
中津中央RC 宿利公夫君
■出席報告
会員数 32名
免除者数 1名
対象者数 31名
本日出席者 23名
欠席者数 8名
出席率 74.19%
■前々回出席報告の修正
前々回欠席者 05名
メイクアップ 03名
欠 席 者 02名
修正出席率 84.38%→93.75%
●メイクアップ
梶原(中津RC)
熊谷(大分東RC)
出納(中津中央RC)
●欠席者
黒瀬、永松(孝)
ロータリーソング
我等の生業
会長の時間
会長代理 小野 嘉之
白石会長が不幸事のために本日の例会を欠席しました。
副会長の私が会長の時間を使わせていただきます。
気候も穏やかに春らしくなりましたが、週末にはまた寒波が来るようです。
風邪を引かないように気を付けてください。
次期幹事と一緒に次期委員長を決めさせていただきました。
引き受けて下さいまして、ありがとうございました。
1年間よろしくおねがいします。
幹事報告
幹事 田原 和己
●例会変更
大分南RC→3/11(金)の例会は休会致します。
●週報受理
中津RC、本渡RC、仙台平成RC、熊本平成RC
●幹事報告
1.『THE ROTARIAN』が届いています。
2.規定審議会代表議員に、西島世晃PGが選出されました。
3.3/16(水)18:30よりクラブ協議会を龍華飯店で行います。
4.出欠を回します。欠席の時は代理人を出して下さい。
●理事会報告
1.松本幹夫会員は入院のため、2/24の例会より3/末まで出席免除と致します。
2.中津中央RCの創立30周年のチャリティーコンサートのチケットを会員1人当り1枚お願いします。
3.5/28(土)の記念パーティは全員登録と致します。10,000円(登録料)。
ニコニコボックス
担当 親睦委員会
○小野会員 本日の例会では会長代理の役を受け少し緊張しました。江渕会員にお世話になり、新居を建築することになりました。
○岡野会員 本日、やむを得ない事情で早退させて頂きます。
○加来会員 最近講演の仕事が立て続けに入りまして、この1週間で3時間しゃべりましたが、やっと一段落しました。
○江渕会員 小野副会長の新宅を請け負いました。立派に竣工させたいと思います。
○梶原会員 ゲストに中津署長さんが見えられていますが、中津祇園では大変お世話になっております。
○宿利会員(中津中央RC) この度の中津中央RC30周年では大変お世話になっております。
ゲスト卓話
「最近の治安情勢について」
中津警察署 署長 宇都宮忠氏
全国の治安情勢についての説明。
殺人、強盗等の凶悪犯罪、万引きや空き巣等の窃盗事件、その他、詐欺や傷害等、刑法犯の認知件数が、H16中に全国で256万2,000件も発生。
S55当時は、約135万7,000件。
検挙率は、発生に検挙が追いつかない状態で低迷しており、「日本は世界一安全な国」という安全神話が、残念ながら崩壊しつつある。
一方では、逮捕したくとも逮捕できない、という事情もある。
検挙率は下がっているが、検挙人員は倍増、全国の刑務所、拘置所が満杯の状態。
警察署の留置場も満杯の状態。
被疑者を逮捕しても、留置する場所がない状態。
当然、中津署も満杯。
中津署の留置場は〜。
治安が悪化した要因は、まず一番に少年犯罪、次に外国人による犯罪、それから暴力団等組織犯罪、この3つ。
まず少年犯罪。
少年犯罪は、依然として高い水準で推移し、戦後第4のピークにある。また、内容的にも、ますます低年齢化・凶悪化が著しい。
その要因となるものは、ひとつは家庭の問題。
家庭での「しつけ」の欠落、父親の子育て不参加、母親任せの現状等。
次が地域の問題。
都市化、匿名性の増大等によって、いわゆる日本古来の村社会が崩壊し、地域としての犯罪抑止機能、子供に対する育成機能が低下してしまった。地域の、怖いおじさん、おばさんがいなくなってしまった。
それから、学校等教育現場における問題。
学校週5日制が導入されましたが、不登校、ひきこもり、学級崩壊等色々な問題が、依然として山積。
更に、社会全体の問題。
社会環境の変化、情報化社会の進展、国民の価値観の多様化等の波が、少年たちにも容赦なく降りかかる。
インターネットや携帯電話の普及により、無防備に出会い系サイトを利用するなど、ごく身近に犯罪のきっかけが存在。
そして、一番大きなものが、少年自身が抱える問題。
規範意識の低下により、ルールやマナーの欠如、忍耐力の欠如、すぐ切れる、という少年が増え続けている。
これらの要因が、複雑に絡み合い、非行を助長している。
それでは、こうした少年非行に対して、どのような対策を講じればいいか。
少年非行をなくしてしまうことは難しいが、減らすことは可能。
少年非行の大半は、初発型非行。
初発型非行というのは、動機が単純かつ方法も簡単な犯罪。例えば、万引き、自転車盗等。
欲しいから盗むという簡単な理由で犯行に及ぶ。
その初発型非行を減少させる対策、すなわち、非行を芽のうちに摘むということが最優先課題。
欲しくても「盗むことはいけないこと」、腹が立っても「暴力をふるうのはよくないこと」等、生活の原点である「物事の善悪の判断」を教えること、つまり、「規範意識」を持たせることが必要。
子供は、親の背中を見て、大人を見て育つ。
大人の責任は大。
大人が変われば、子供も変わる。
大人が率先して見本を見せなければ子供を正しく導くことはできない。
次に、外国人の問題。
外国人による犯罪はうなぎ登りに増加している。
一番の原因は、日本人が農耕民族であり、治安に対して警戒が薄い。それと、日本が経済大国であり裕福であると外国から認識されている点にある。
以前多かった外国人による自動販売機荒らし事件。
一晩でせいぜい数万円にしかならないが、彼らにすれば、何回かやれば自国での1年間の年収に匹敵する稼ぎが出来る、そうした犯罪者が自国に帰って御殿のような家を建てて成功者として扱われ、「日本では金庫が路上に置いてある」等と豪語するので、次から次に後継者がでる。
一時、全国的に発生した中国人のピッキング盗も同様。
密入国するのに、舵頭に何百万円の報酬を支払わなければならない。払えなければ、本人はもとより、国の一族郎党が大変な目に遭う。一心不乱にピッキングを使って錠を開ける訓練をしてプロの技を身につける。
偽造カードを使用して勝手に他人の預金を引き下ろす事件、これも最初は中国マフィアが関係するファッションヘルスで行われていた。
脱いだ服からカードをとってスキミングする。僅か何秒で出来る。後は、暗証番号さえわかればOK。
また、中国人グループ等による強盗事件や韓国人グループによる集団スリ事犯など、外国人の犯罪は荒っぽい手口。
日本の警察は余程のことがない限り発砲しない。彼らにとっては安心がある。
更に、万が一捕まっても、警察や刑務所での待遇、これがまた素晴らしい。
何が素晴らしいのかと言うと、3食昼寝付。
病気になったらすぐに無料で治療してもらえる。
警察署の留置場の食事は、朝食が376円、昼食・夕食が403円。
一番懸念されるのが、オレオレ詐欺に代表される一連の事件。
有料サイト使用料や債権譲渡を装う架空請求事犯、高金利・ヤミ金融事犯、それに最近多いのが、融資保証金等を装う詐欺事件。
この手口は、電話やダイレクトメール、雑誌の広告などで「金を借りませんか」と誘い、調査料、保証料、手続料等の名目で…振り込み〜。現に、被害にあった人がたくさんいる。
こうした相談が、昨年中に2,436件。(H15〜1491)
次に、暴力団に関する話。
全国の暴力団員の数は8万7,000人。(+1,200人)
長期不況期にあって、暴力団は平成8年以降増加傾向。
中でも、山口組、稲川会、住吉会の主要3団体で、全体の70.5%。
中津市では、主な団体は、山口組系列では、石井一家傘下の北斗会、倉心会傘下の嵐興業、山健組傘下の兼國会及び健竜会、反山口組組織としては、工藤会傘下の3代目新居組等。
最近は、工藤会や大洲会の系列が中津進出を図り、既存の組織と小競り合いを繰り返している。
いづれも、今の暴力団には義理も人情もない、金にさえなれば何でもするのが実体。
組織的な強盗、窃盗、ヤミ金、振り込め詐欺を繰り返す。
ブロークンウィンドウズ理論、「割れ窓理論」について。
建物やビルの窓ガラスが割られて、そのまま放置しておくと、その建物は管理されていないと認識され、割られる窓ガラスが増える。
そして建物やビル全体が荒廃し、それは更に地域全体が荒れていくことになるという、ジョージ・ケリング博士の理論。
小さな問題を放置し続けると、大きな犯罪を誘発し、更に放置し続けると犯罪がエスカレートし、街がスラム化していく。
ニューヨークの地下鉄。
温もりのある家庭や連帯感のある地域、職域、学校になってもらいたい。
(文責/二反田)
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