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第648回例会 平成15年4月10日(木)
 管理者  - 03/5/7(水) 20:36 -

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   第648回例会 平成15年4月10日(木)

◎本日の例会プログラム    「地区協議会報告」
        次期会長・次期幹事・四大奉仕委員長

    ○次回例会プログラム    ゲスト卓話「昆虫(ほたる)のふしぎ」
        元 中津南校教師 宮本清人氏

前回(647回例会)の記録 平成15年4月3日(木)

■ビジター
 中津RC 若松舜児君

■出席報告
 会員数    34名
 免除者数    0名
 対象者数    34名
 本日出席者    26名
 欠席者数    8名
 出席率        76.47%

■前々回出席報告の修正
 前々回欠席者    11名
 メイクアップ    09名
 欠 席 者    02名
 修正出席率 66.67%→93.94%

●メイクアップ
 辛島、矢頭、小川、渡辺、南、種村、
 白石(中津中央RC)
 二反田、出納(中津RC)

●欠席者
 今吉、松本

会長の時間
梶原清二 会長
 桜の花が満開です。
 我々日本人は遺伝的と言えるほど、桜の花が大好きです。新学期、入学式、会社の新年度など希望、事のはじめに当たるに相応しいと思うからかも知れません。
 1年待って華やかにパッと咲いてパッと散る。日本人の美意識として潜在意識の中にあるのかも知れません。
 4月はロータリーでは雑誌月間となっています。
 20年前、1988年度から実施されています。RIの公式機関誌(「ザ・ロータリアン」又は、RIの理事会が指定する地域雑誌「ロータリーの友」など27種類120ケ国20言語)の購読と活動に役立つプログラムを実施する月間となっています。
 我が国の「ロータリーの友」は1980年RIの公式地域雑誌に認定され、世界から最優秀の評価をいただいてきました。
 ロータリアンの3つの義務、(1)会費を納めること、(2)例会に出席すること、(3)「ロータリーの友」を読むこと。
 「ロータリーの友」は読まれざるベストセラーとも言われています。
 4月の雑誌月間を機に「ロータリーの友」を再認識したいものです。

幹事報告
若松定生 幹事
●例会変更
 玖珠RC、湯布院RC、津久見RC
●週報受理
 津久見RC、本渡中央RC、
 佐伯MARINE RC、宇佐八幡RC
●幹事報告
○日本ユニセフ協会より「アフガン学校建設募金」の案内
○ガバナー事務所より訃報
 1988〜1989ガバナー黒木健夫氏
 3/25死去、4/15告別式
○第5回クラブ協議会
 4/24(木)18:30〜龍華飯店
○本日例会終了後、理事役員会

委員会報告
次年度幹事 松本
今週土曜日、地区協議会への出席者の確認。矢頭さん・渡辺さん・加来さん・出納さん・岩田さんは中津駅南口に午後2時15分に集合をお願いします。

ニコニコボックス
○松本会員 本日のゲスト卓話をしていただく長谷川詳君は私の妻の弟です。ヨロシクお願いします。とても心配になります。
○熊谷会員 娘が結婚いたしました。嫁がせる父の心境は複雑です。しかしながら、少し騒いでしまいました。あしからず。
○永松(達)会員 熊谷会員の娘さんの結婚式に出席させていただきました。これで酒の肴がなくなりましたので、また、さがしたいと思います。おめでとうございました。
○辛島会員 私も熊谷さんの娘さんの結婚式に出席いたしました。当日は、歯科医師会の総会で議長をしてから、かけつけましたが、もっとほめればよかったなと思います。すいませんでした。ニコニコいたします。
○若松(舜)会員 中津RC会員 特にございませんが、向笠大先輩がニコニコの担当ということですので、ニコニコさせてもらいます。
○向笠会員 どうもありがとうございました。職業奉仕委員会のメンバーが私1人ということなので担当させてもらいました。久しぶりに出席しましたが、週報が7枚もたまっていました。2月20日より足がピタリと動かなくなって、やっと歩けるようになりましたので、出席しました。動けるようになりましたので先週は水・木曜に大分の会議にも出かけて来ました。火・金曜は東京に行って、日曜は熊谷さんの娘さんの結婚式に行って来ました。
  そして、今週の月曜は久留米の友人が亡くなりまして、葬儀に行って来ました。
  動けるようになって少し動きすぎたかなと思いますが、今週からは出席免除をといてみなさんと楽しくやっていきたいと思います。
  4月といえば、私の誕生日と結婚記念日のお祝があります。77才になります。
 又、先日はお見舞いにも来ていただきありがとうございました。
  今日は家を出る時、妻が「ニコニコをいっぱいしておいで」ということでしたので、大きいのを2枚させていただきます。
  ありがとうございました。

ゲスト卓話
「町づくり提案活動」
 建築士会 中津支部 青年部
起 あいさつ・自己紹介
 私は、大分県建築士会中津支部の宇木と申します。
 「子供に残そう、ふるさとの環境」・・・これから区画整理事業により、大きく変わろうとしている私たちのふるさと「なかつ」について、地元の人たちと共に行っている、中津支部青年部の活動について報告します。
中津の紹介
 私たちの住んでいる中津市は、大分県の北部にあり、福岡県との県境に位置しています。
 人口6万足らずの小さな町ですが、一万円札でおなじみの‘福沢諭吉’の出身地でも知られています。他にも歴史上の有名な人物を数多く生み出しています。
 江戸時代、奥平6万石の城下町として「西の博多、東の中津」と言われるほど栄えていました。
 歴史や観光スポットには事欠かない中津ですが…
区画整理事業全体図
 現在、ご覧のような大幅な区画整理の事業が行われています。
 中津駅の北側一体が対象区域となっており、旧市街地の街並みが大きく再編されようとしています。
 平成10年度から23年度にかけての計画だそうですが、現在換地作業が随時進められています。
ゆめタウン写真・隣の換地用地写真数枚
 数年前、市内の工場跡地に大型のショッピングセンターが建設され、最近、その隣接地に住宅や店舗が建ち始めました。この区域は、区画整理の換地用の土地で、あまりにもバラバラに立ち並ぶ様をみて、私たちは‘このまま無計画に区画整理は進んでいくのだろうか’と、不安を感じ始めました。
区画整理本町拡大図
 そんな時、島田本町の人から、将来の街並みについての相談を受けました。
 この地域は、区画整理事業により、ほとんどの住民が建て替えをしなければならず、現在とは全く違った通りに変わってしまいます。
 以前から区画整理事業に不安を抱いていた私たちは、地元の人たちと共に街並みについての勉強や話し合いをしながら、これから変わっていくこの地域が無計画にならないように、そして、未来に残せるような住環境を創るための活動を始めました。

承 作業風景写真数枚
 作業は、主に毎週水曜日の夜に行っています。
 ‘水曜喫茶室’と名づけられているその会は、私たち青年部の下部活動組織であり、以前より、勉強会や情報交換の場として実績のある集まりです。
 その中で、今回の活動を行うことになりました。
 話し合いの中で、まず、島田本町とその周辺の現状を知ることと、そこに住んでいる人たちの事をもっと知ることから始めよう…ということになり、まず現地調査を行いました。
現地調査・現況写真〜建物写真
 この通りは、交通量は大変多いのですが、道路巾が9mしかなく、幹線道路にもかかわらず歩道がありません。路上駐車もあいまって、時間帯によってはかなりの渋滞を引き起こしています。
 昭和20年代にこの道路が整備されたころ、地元住民の話し合いにより、建物の1階部分をセットバックして建てて、歩道の代わりにしていましたが、それも今では機能しなくなっています。
 また、ご覧のように昔ながらの情緒ある建物も残っています。
・所狭しと、立ち並ぶ店舗
・戦後、一世をふうびした酒場
・趣のある、みそ醤油店
 島田神社周辺には、ベンガラに塗られた建物もありました。他にも数多くの、昔の賑わいを感じさせる建物が残っています。
中殿町・殿町通り写真
 また、この通りの東西方向の延線上にある、中殿町と殿町は、すでに拡幅工事が終わっています。
 東側の中殿町の通りは、歩道巾4mでゆったりしているのですが、道路より20cm高くなっており、建物への車の乗入れ口だけが下がっているという一般的な形をしています。
 乗入れ口の間隔が狭いところなどは、みごとなウエーブの連続です。
 西側の殿町は、東側とは形状も仕上げも違っていました。歩道と道路の段差はないのですが、縁石だけが20cmほど上がっており、進入口だけが下がっているという形で、歩行者や自転車がつまずきやすく、逆に危ないのでは・・と思います。
 現に、私たちの会員の中に、つまずいてケガをした人がいます。
 中にはこんな面白い形を見つけました(写真)。
 床は石の平板を敷き詰めており、落ち着いた感じがしていいのですが、東側と西側で仕様が異なっているというのは、なぜなんでしょう・・・どこか統一感を持たせてほしかったと、私たちは思っています。
観光ルート紹介
 そういう拡幅工事が終わった通りに挟まれた、島田本町ですが、別な視点から見てみると、実はここは中津駅を拠点とした観光ルートの出発点でもあります。
 観光ルート上には、(画面に合わせて)
・赤い壁の合元寺
・福沢諭吉の生家
・奥平6万石の中津城
・池大雅の書画が保存されている大雅堂
など数々の名所・旧跡があります。
 年間約60万人の観光客が訪れ、観光面から見ても、とても重要な通りだと言えます。
 言わば‘中津の顔’と言っても決して大げさではないと思います。
アンケート調査表
 次に、島田本町の人々の実情を知るために、アンケート調査や座談会を行いました。
 アンケート調査では、人々の年齢層や性別の割合をはじめ、実情を把握するためのいくつかの質問、そして意見欄も付け加えました。回答率、回収率は思った以上に高く、地元の人々の関心の高さを実感しました。これにより、現状の長所・短所も含め、これからの要望や疑問、不安などについて色々と知ることが出来ました。
 中には、意見欄にびっしりと書き込んでくれた人もいました。
アンケートグラフ
 私たちは、アンケートの中で、2つの点に注目しました。
・住民の商売をしている人の比率は…
全体の90%を占めています。
・年齢構成は…
30歳以下が極端に少なく、50歳以上が6割以上を占めております。
 このグラフが示しているように、ほとんどの人が商売をしていますが、後継者に悩んでいる人が、かなりいることが推測されます。
 その後開いた座談会でも、今後10年間に渡り行われる区画整理事業に対し、先行きの不安感を持っている人が大半を占めていました。
不安・提案のフローチャート
 以上の事を踏まえ、私たちは、街並みや建物の提案する前に、まず地元の人々の不安を和らげることが大事だと思いました。
 そうは言っても、区画整理はどんどん進んでいきます。
 まず、通りの土台となる、車道や歩道・街路樹・街路灯など、周辺の状況や、この通りの‘今後のあるべき姿の理想’を考えながら、地元住民と共に関係官庁に提案していくことを、並行して行うことを決めました。

転 順次、画像を表示。
 まず、車歩道などの提案では、
・車道との段差は→段差をなくし、人に優しく
・車道との境界は→灯篭などを配置してみてはどうか
・歩道の仕上げは→景観に配慮しなければならない。たとえば、城下町や島田神社などのイメージから石敷きなどはどうか
・ 電柱は→地中化は可能かどうか
・外灯・信号・街路樹などは→景観・実用性に配慮しなければいけない。街路樹は、実のなる樹も候補に上げよう
・案内板は→観光情報を盛り込んだ案内板が必要。この通りは観光ルートになるので、是非ほしいところです
など、いろんな意見や案が出ました。
 この中で、灯篭・置石の配置実験をしました。
 カラーコーンを数mおきに配置し、商店への車の乗入れ具合などを調べました。
 5.6m位がちょうどいいようです。
 こんなものを創ってみました。
 次に、小さな交差点は、歩道を優先させてみては、というシュミレーションを作りました。
 これにより、子供やお年寄りも、優しく安心して歩行できるのでないかと思います。
 また、電柱を地中化したシュミレーションも作ってみました。
 電柱と電線がなくなると、こうもすっきりするものかと驚いています。
 ついでにお遊びで、今の商店街と最近出来た日出町3丁目を、殿町の通りで合成してみました。実際、今の商店街はほとんど立て直すでしょうから、この通りが完成すれば、今までの面影は全くなくなるのでは・・と思います。
 そして私たちは、これらをその実現のため、警察や関係官庁などへの調査や打診を行い、今年度中に提案する予定です。


 わがまち、ふるさと中津の生活環境や街路環境がよくなるということは、未来の子供たちにかけがいのない財産を残すことでもあります。
座談会の写真
 後世に誇れるようなまちづくり・・・私たちの思いが地元の人々に届くように、地元の人々に対しては、定期的に座談会を行うようにしています。
 私たちの作業状況の説明や、地元の人の意見を聞いたりと、じかに向き合っての意見交換は大変有意義なものとなっています。
戸別訪問の写真
 また、座談会に来れない人に対しては、水曜喫茶室のメンバーで担当を振り分け、定期的に個別訪問を行っています。そして、意見や悩みを聞いたり、今後の街並みの話をしています。
 その中で、私たちが言っていることは、一人一人の気持ちしだいで街並みというものは良くなっていくものであり、表面的にきれいになっても、住む人の気持ちがないと、通りはすぐにすたれてしまう。
 自分一人が頑張って街並みを作ろうと思ってしまうとそれが重荷になり、後ろ向きな考えになってしまいますが、今より少しだけ前向きになることで、街並みは大きく変わっていく、ということです。
一輪挿しの写真
 竹で作った筒に花が一輪さしてあります。
 これが、地元の人々に私たちが伝えたい、今より少し前向きな姿勢だと思っています。
 「軒先環境から始めましょう」を合言葉に、今後も活動を続けて行きたいと思います。

長谷川詳(アキラ)氏
山村増治氏

(文責/土居)

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