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第717回例会 平成16年10月14日(木)
 nitanda  - 04/10/25(月) 19:45 -

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   第717回例会 平成16年10月14日(木)

◎本日の例会プログラム    ロータリー夜学(割烹嘉乃) 18:30〜

    ○次回例会プログラム    ゲスト卓話「米山奨学生として」
        別府大学 史学部 金大煥氏

前回(716回例会)の記録 平成16年10月7日(木)

■ビジター
 なし

■出席報告
 会員数    31名
 免除者数    0名
 対象者数    31名
 本日出席者    28名
 欠席者数    3名
 出席率        90.32%

■前々回出席報告の修正
 前々回欠席者    06名
 メイクアップ    03名
 欠 席 者    03名
 修正出席率 80.65%→90.32%

●メイクアップ
 青木(中津RC)
 岡野(中津中央RC)
 若松

●欠席者
 向笠、渡辺、久恒

ロータリーソング

君が代

会長の時間

会長  白石 耕三
 今日は新しく建て変わった大貞病院での職場例会です。
 向笠先生、新築おめでとうございます。
 益々、事業が発展されますよう祈念しております。
 また、本日は忙しい中、事務長さんにはご迷惑おかけします。
 明るいニュ−スの少ない昨今でこの大貞病院とイチロ−の世界記録が明るい話題です。    
 今日はよろしくお願いします。

幹事報告

幹事 田原 和己
●例会変更
別府RC、別府北RC、別府東RC、湯布院RC。
中津中央RC→10/19の例会は職場例会の為、12:30より裁判所にて。
中津中央RC→10/26の例会は100万ドル食事例会の為、12:30よりいずみの園にて。
●週報受理
中津中央RC、佐伯RC、津久見RC、湯布院RC、仙台平成RC、本渡RC
●幹事報告
1.地区大会の登録お願いします。11/20(土)〜11/21(日)大分グランシアタにて開催されます。
2.米山梅吉記念会館より館報が届いています。
3.『THE ROTARIAN』が届いています。
4.来週はロータリー夜学の例会になります。時間は18:30より、場所は嘉乃になります。

委員会報告

職業奉仕委員会 青木秀暢委員長
 セミナーに白石会長、田原幹事と一緒に出席しました。
加来会員
 3クラブ、ゴルフコンペの案内。11月14日(日)に周防灘C.Cにて行います。

職場例会

医療法人「向心会」大貞病院
向笠 寛 氏
大貞病院のご案内・特色
 当院は、福岡県と山国川を境とした県北に位置し、緑と花に囲まれた田園地帯にあってきわめて静寂な環境に恵まれています。
 昭和46年に、向笠寛理事長が100床の精神科単科の病院として開設し、その後平成元年に医療法人向心会大貞病院となりました。
 平成14年度に病院の老朽化に伴い新しい精神科病院の構想で全面改築を計画し144床の近代的な病院として新発足いたしました。
 看護目標を『療養生活が円滑に出来るように援助し、地域に信頼される病院を目指す』とし、病院環境の向上に努力しております。
 平成11年に「精神科デイケアセンター」を新設し、同時に看護婦・精神保健福祉士による「訪問看護」を始め、地域に開かれた病院として患者の生活可能性を高め社会復帰と社会参加ができるように指導と援助を行っています。
 平成13年4月より、中津市医師会立中津ファビオラ看護学校の教育実習施設となり、人材の育成指導にも寄与しております。
 今後ますます多様化・複雑化していく現状に備え、医療スタッフの育成、質の向上に努め患者・家族が信頼し安心できる病院として真心あふれるサービスの提供を目指していきたいと思います。
■施設概要
診療科目 精神科、神経科
診療内容 外来、入院(144床)、
     精神科デイケア(大規模)
外来診療時間 9時20分〜12時00分
       14時00分〜15時00分
水曜日・土曜日午后休診、日曜祭日・年末年始は休診いたします。
●主な施設
管理棟(1階)
外来、診察室、受付ロビー、脳波室、レントゲン室、相談室、理事長・院長室、P.S.W室、霊安室
管理棟(2階)
医局、会議室、職員食堂、図書室
管理棟(3階)
生活機能回復訓練室
病 棟(1階)
精神科一般病棟 36床
病 棟(2階)
精神科療養病棟 54床
病 棟(3階)
精神科療養病棟 54床
各階にナースステーション、カンファレンスルーム、観察室、面会室
●精神科デイケア
通常の外来治療に加え、より積極的に患者さんの社会生活能力の回復を図るため、さらに6時間程度のグループ活動を通じて種々そのプログラムを行うもので食事も用意されてます。
●精神科訪問看護
看護師P.S.W等が患者さんの生活の場に出向き個別の生活環境に適した具体的かつ実践的な指導を本人及び家族に行い在宅療養を継続できるように援助する。

ロータリー情報

「セミナーに出席しました」
ロータリーを産んだアメリカの社会的背景
…ロータリーの職業奉仕を理解するために…
RI第2720地区職業奉仕委員会副委員長(別府中央RC)  
溝部 仁 
1.はじめに
 1905年シカゴでロータリーが創設されたと何度も聞いてきた。しかし、いつも疑問があったのは、何でアメリカ、何でシカゴなんだろうかと思い続けていた。

2.宗教改革後のイギリス教会とピューリタン革命
 イギリス国教会は、長老派と独立派に分かれていった。対立は、深刻でイギリスの内戦(1640〜60年)に発展した。取り分け、戒律の厳しい長老派は、議会から排除された。

3.新天地アメリカを目指して…
  キリスト教の第一次覚醒
 ピューリタンは、メイフラワー号に乗ってアメリカという未知の世界に移住するためにイギリスを出港し、1620年、マサチューセッツ州に到着する。かってNHKで取り上げられ評判を得た『大草原の小さな家』である。これを第一次覚醒という。

4.その後のアメリカ…キリスト教の第二次覚醒
 アメリカ独立戦争は、結果として、アメリカの独立を勝ち得たが、教会は破壊され、牧師や神父は、戦死し惨禍だけが残るという状況だった。信者は、激減し、人々は、様々な考えを持つようになっていった。1795年、マグレイディとストーンらの布教によって再び、アメリカ国民は、教会に戻りはじめたのである。最終段階において、チャールズ・フィニーは、法律家の職を捨て長老派の伝道師として1875年迄、信仰復興に情熱を燃やしたのである。この運動を通して敬虔な信者になったのが、ポール・ハリスの祖父である。この運動は、全米に波及することになる。これを第二次覚醒という。

5.南北戦争と戦後のアメリカ
 1.グレート・バーベキュー(野外大宴会)
 金儲けのためならどんなこともいとわないという決意さえあれば、野良着のままで強引に割り込んで、手当たり次第に手づかみで分け前にかぶりつけばよかった。
 2.強奪男爵たち
 アンドルー・カーネギー、モルガン、ロックフェラーらである。

6.ソーシャル・ダーウィニズム
 1859年に出版されたダーウィンの『種の起源』であり、スペンサーの『適者生存』の哲学は、弱肉強食、所謂、弱者(労働者)を切り捨てる論理であった。

7.シカゴの驚異的発展
 1850年代以降、シカゴは全米の穀物取引の中心になる。1861年に南北戦争が勃発した頃には、シンシナティからその地位を奪い精肉業でも全米第一位を占め、治安が極度に悪化した都市になった。戦後の神戸、新宿などを参考にするとよく理解できると思う。

8.アメリカ社会の三つのゆりもどし…
  キリスト教の第三次覚醒?
 利益最優先、適者生存の『ソーシャル・ダーウィニズム』は、その歪みが最高潮に達した時、ごく自然に社会のゆりもどしの運動が生まれたのである。この中に全米を放浪したポール・ハリスがいた。しかし、残念ながら、『金ぴかの時代』を経験したアメリカ人の心には、キリスト教の規範や戒律が届かなかったのである。このような背景もあり、第三次覚醒には、至らなかったのである。
1.信仰中心の家庭を…禁酒運動
 その第1は禁酒運動である、これは単に酒を飲まないと言うことではない。信仰中心の家庭の再建という運動である、これは1936年迄続くことになる。
2.経営と労務管理に聖書の信仰と倫理性を
 一方、ロータリーには、その後の指針となる『超我の奉仕』を主張した、アーサージェルドンが入会してきた。彼は、ミシガン大卒で経営学を学んでいた。ミシガン大は、後年ミシガン学派と呼ばれるほどの経営の倫理性を強く主張してきた大学である。彼の主張した、『超我の奉仕』は、1910年にロータリーで採用された。ここで留意しなければならないことは、アーサーシェルドンの基層には、キリスト教的な厳しい倫理と規範が潜在していることを熟知しなければ皮相な理解となる。これを補強する言葉として、マックス・ウェーバーを取り上げておきたい。彼は『禁欲的でなければ、資本主義は成り立たない。』と述べていることを強調しておきたい。
3.アメリカにおける信仰復興と社会事業
 信仰復興運動は、アメリカ社会の改革に大きな力となったのである。拳銃などによる決闘の廃止や禁酒運動、刑務所の改良などは、信仰復興の当然の成果であった。

9.むすび
 以上かけあしで、アメリカの歴史とキリスト教史を考察してきたが、概観すれば、
 上記のように、神が全盛の時と神が衰退する時期が交互に起こっていることが理解されると思う。1800年後半から第三の揺り戻しがはじまるのである。この運動の中から、ロータリーが生まれたのである。経営学でもおなじみのテイラー(F.W.Taylor、1856年〜1915年)は、高賃金、低労務費を達成するために『公正』さを強く訴えたのである。1911年にまとめられた科学的管理法は、その後のアメリカ企業の経営指針となった。
 縷々述べてきたが、アメリカは、第一次覚醒の時代を経て、独立戦争で神が遠くに離れたのである。その揺り戻しが、長老派の復権である。これを第二次覚醒という。その後、南北戦争を経て、『金ぴかの時代』を経験すると良きアメリカの心は、完全に喪失してしまった。このような混迷と混濁した人間の営みを是正し、公正さを追求する運動が起きても不思議ではない。これが、ロータリーの創設された背景である。その後のロータリーの発展は、論をまたない。テイラーの科学的管理法は、フォードI世に継承されて、大量生産と空前の自動車ブームが到来するのである。この背景には、オートメイションの開発があったが、高賃金、低労務費を実現するための公正さが存在していたのである。『金ぴか』の時代の精神を引き摺っていたならば、到底、以降の発展はなかったと断言することができよう。

 ・参考文献は、紙面の関係で割愛したい。
(文責/青木)

・・・・・・・・・・・・・・・・1890年頃
揺り戻し

基督教復活
第三次覚醒?1865年
南北戦争終結

価値観一変
金ぴかの時代1859年・1861年
ダーウィニズム

基督教衰退
適者生存の論理1795年
長老派伝道

基督教復活
第二次覚醒1776年
独立宣言

基督教崩壊
教会破壊1620年
ピューリタン到着

基督教全盛
第一次覚醒
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