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第626回例会 平成14年10月24日(木)
 kanji  - 02/10/28(月) 21:00 -

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   第626回例会 平成14年10月24日(木)

◎本日の例会プログラム    「最近の虚血性心臓病の治療について」
    松永循環器病院院長 松永光史氏

○次回例会プログラム    夜間例会 ロータリー夜学 18:30
    中津オリエンタルホテル

前回(625回例会)の記録 平成14年10月17日(木)

■ビジター
 中津RC 安藤元博君、中野登君
 中津RC 須賀誠司君

■出席報告
 会員数    34名
 免除者数    1名
 対象者数    33名
 本日出席者    29名
 欠席者数    4名
 出席率        87.88%

■前々回出席報告の修正
 前々回欠席者    03名
 メイクアップ    03名
 欠 席 者    00名
 修正出席率 91.18%→100.00%

●メイクアップ
 矢頭(中津RC)、岩淵(中津中央RC)
 若松(別府RC)

●欠席者
 なし

会長の時間
梶原清二 会長
 先週はガバナー公式訪問例会でした。お疲れ様でした。
 初めて3クラブ合同例会ということで不安な気持ちで臨みましたが、会員の皆さんのご協力で無事に終了することが出来ました。ポリオ撲滅に関してのロータリー財団への寄付のご協力、岩淵R財団委員長にはビンゴゲームでお骨折りご苦労様でした。
 10月は職業奉仕月間、米山月間となっています。
 当クラブも年間予算の中で米山奨学金という欄があります。
 1952年、東京ロータリークラブが米山梅吉氏の功績を記念して奨学制度を制定、1953年から「米山基金」と称し、募金を集めました。東京RCの会員および関係会社からの募金によって発足したようです。海外から大学課程の学生を招致し、奨学金を支給し、勉学と国際理解の促進に資することを目的としています。2002年8月現在、奨学生数:年間1000人、奨学金額:大学院生月額15万円、学部生月額12万円を支給しているようです。

幹事報告
若松定生 幹事(代)松本幹夫
●例会変更
大分東RC    11/7→野外家族例会
    11/28→職場例会
大分臨海RC    11/11→職場例会
大分南RC    11/15→創立25周年記念式典
大分城西RC    11/20→職場例会
●週報受理
佐伯RC、宇佐RC
●会報受理
 県北ハーモニーフェスティバルのお礼
●週報お礼
 寿崎肇様、黒木健夫様
●幹事報告
○青少年健全育成市民大会の案内
 11/8(金)10:00〜
○大分南RC創立25周年記念式典。
 出欠表をまわします。
 11/17(日)大分東洋ホテル
○中津RCより11月例会プログラム受理
○本日臨時理事役員会

委員会報告
若松定生 幹事
足立会計
10月〜12月分の会費を11/1に引き落とさせて頂きます。
岩淵ロータリー財団委員長
先週の3クラブ合同例会でのチャリティビンゴで、ご協力頂きましてありがとうございました。
小川クラブ奉仕委員長
今月の最終例会は夜間例会になっています。ロータリー夜学ということで、情報委員長の熊谷さんがお話しします。

ニコニコボックス
○出納会員 先週の3クラブ合同例会に出席できませんでした。
○小川会員 合同例会でのビンゴゲームでみごと当りました。
○重松会員 11/12文化会館で「再開」という舞台劇を東京から劇団をよんでやります。中国残留婦人についての舞台劇です。
○加来会員 合同例会の時のビンゴゲームで1番に当りました。サンルートでの2万円の食事券でした。
○梶原会長 先週のガバナー公式訪問、本当にありがとうございました。それから、修正出席率100%ということでうれしく思います。
○永松(達) 修正出席率100%ありがとうございました。2週続いています。
○向笠会員 出席率が最近非常によいのでよろこんでいます。合同例会でのビンゴゲームでは、2枚共当りました。
○岡野会員 たくさんのニコニコありがとうございました。

結婚記念日スピーチ
熊谷会員
 45年10月11日に結婚しまして、32年になります。大学卒業後、サラリーマンを1年しましたが、家の仕事を継げということで帰ってきて3年位だったと思います。2月1日に見合いをしまして、甘木の実家に両親と行きましたが、その日に宴会となりました。結婚20年目の時でしたが、貯金箱に500円玉が70万円位たまりましたので、1週間JRを使って、国内旅行に行った思い出があります。30年が過ぎたので又、行こうと思っていますが、なかなかうまくいきません。宝くじでも当れば又行きたいと思います。
重松会員
 結婚して10年になります。10月11日、振替休日の月曜日に式を挙げたのを憶えています。私の友人に雅楽をやっているのが何人かいまして、お寺の本堂で中津では何十年ぶりの生の雅楽の演奏で結婚式を挙げました。披露宴は小倉のリーガロイヤルでやりまして、友人達と2次会、3次会、4次会、5次会と行きましてやっと部屋に帰りますと、嫁さんに電話が入り、友人の所へ行ったのでそのまま部屋で鍵をかけたまま寝込んでしまい、部屋のチャイムで起こされました。それ以来、嫁さんには頭があがりません。

ゲスト卓話
大分大学大学院
工学研究科環境工学専攻
米山奨学生 韓 洙 氏

 只今、紹介していただいた米山奨学生の韓 洙と申します。ロータリーの皆様にいつもお世話になっております。この機会を通じて心から感謝のお言葉を申し上げます。
 どんな話をするかためらいましたけれども、このような機会は今からはないと思いまして、いろいろな話を申し上げ、私を紹介して行きたいと思います。
 私は、いま大分大学大学院工学研究科3年生です。2000年3月に日本に参りまして、3年目です。最初にここに来たときは、言葉も通じなく、右も左も分からない状態でしたが、もう2年半が経ちました。まだ、言葉に対しても、ここの文化に対してもまだ、はっきり分からないところですが、来年は博士課程が終わる年になりました。
 私が最初に留学を考えたのは、韓国の大学院で勉強していた時期でした。研究のためにいろいろな技術を学ぶことと博士学位の取得が1番の目的でした。また、若いとき他文化を経験することも人生に大きな助けになると思って、いつもそれを心に持っていました。大学2年生の時は日本に行けるように祈ったことがあります。それが実現されたのが、一昨年です。大学院生になって最初にはアメリカへの留学を準備していましたが、留学の費用と今までの研究との関連性、短い時間内の学位取得など、現実的な考えによって、いまの大分大学の都市計画研究室を決めました。色々調べたところ、都市景観の分析の技術がかなり進んでおり、特にCG及びGIS等の分野の研究業績では、上位であることが分かったためです。韓国の先生からの強い推薦の影響も大きかったです。今は、ここを選んだことに満足しています。現在は、今までの20年を越える長い教育課程の最後の段階に立っています。そのためか最近は大変忙しくなりました。今月までは、学位論文をある程度完成しなければならないし、色々な日程もあり、忙しい時期ですが、最後まで頑張って行きたいと思います。
 現在、研究の内容を簡単に紹介いたします。研究の分野は、都市計画であり、その中でも、都市の緑地景観について研究しています。その目的としては、緑地が景観の満足にどのような影響を及んでいるか把握し、景観要素の物理的な分析により、都市緑地保全の指針を提案することです。いま、博士論文をまとめている段階ですが、その内容は3つに分けられます。1つ目は、都市景観のマクロ的な分析です。ここでは、人工衛星のデータを用いて都市全体の緑地を把握しており、経年変化及び地形標高データと併せて景観の変化を分析しています。2つ目は、都市内部景観の物理的分析を行うことです。その分析方法としては、天空写真を用いた研究を進めてきました。天空写真というのは、魚眼レンズをカメラにつけて、空に向けて撮った写真を言います。魚眼レンズは魚の目でみることと同じように見えると言われており、その名前が付いたと思います。レンズの前の部分を全部とることが出来るという長所があります。この研究ではその長所を生かして、景観の把握に適用しました。それによって都市内部の景観分析を行いました。3つ目は、天空写真を動画像に変換させ景観の心理分析をおこない、景観認識特性を把握することです。この研究の結果をまとめて、都市において緑地保全のための指針を提案したいです。
 次に日本に来て生活しながら感じたことを申し上げたいです。韓国と日本の関係をみて、遠くとも近い国の関係だという話をよく聞きました。似ている言語体系、似ている人の顔と姿、町の様子、しかし、色々なところで違う様子をみることが出来ます。先月、5日間の日程で韓国へ帰りました。そのとき、同行した日本の方が韓国人と日本人の一番大きな差異は何かと私に聞きました。私は比喩を使って説明したことがあります。短い時間の経験から考えたので、的確であるか分かりませんが、私が感じたのは、韓国は直線、日本は曲線で表現できるのではないかと思っています。もちろん、すべてのことがこれで説明できるとは思いませんが、両国の文化を理解してもらう優しい表現ではないかと思います。
 韓国人は感情と行動の表現が直接的、または直線的だと思います。韓国人は自分の好き嫌いがその場ではっきりしており、相手の顔から、相手が何を考えているかがすぐ分かります。また、初めてあった人にも自分の心を優しく開く特徴があり、友だちになりやすい面があります。一方、粗い面があり、生活の色々なところで表出されています。例えば、運転習慣をみると、大分は運転が粗いところだという話を聞きましたが、韓国では大分のような運転しやすいところは珍しいと思います。大分では道路が渋滞していても、横から入ってくる車に譲歩するのをよく見ました。韓国では、譲歩運転をするのは普通ではありません。運転する人の顔に余裕が見えません。速く、速く走っています。そのため交通事故率も高いです。
 「パリパリ」という言葉もよく聞こえます。「早く」の意味です。日本の大学のインターネットのスピードよりも韓国の一般家庭のインターネットのスピードが早いです。韓国の公共サービスも早いです。例えば、日本の銀行で公共料金を払う時も時間がかかりますね。それは韓国では珍しいことです。建物を作るスピードも速いし、政策の決定から執行も早くて、新都市の建設にも数年で立ち上げます。その中では、色々な問題点があります。先月、仁川国際空港に行きましたが、規模と姿を見たらすばらしいところだと思いました。しかしながら、小さい部分ではそれと合わない部分を発見することに時間はかかりません。バス案内表示板、チケット売り場などの配置とサービスはその空港の名前とは似合ってないと思います。細かい部分まではあまり考えてなさそうです。
 ほんとに大きな問題がない場合以外は、すみませんという言葉はあまり使っていません。日本の人がみると粗くて、礼儀のない民族だと思うかもしれません。しかし、このような直線的民族性を補完するのは情と礼節、礼儀だと思います。親と子供、先生と学生、目上の人と目下の人の間に守るべきルールがあります。また、けんかをしたとしても和解をしたらその以前よりもっと仲がよくなります。そしてその人の後の行動もそれと変わりません。和解の後に、それと違う姿を見せるのは恥ずかしいことだと韓国人は思います。色々な規則にもゆとりがあります。他の人が見たらルールがないと言うかもしれません。韓国人と文化を理解してもらうためには、このような面が分かるといいと思います。
 これと比べて、日本の方は曲線ではないかと思います。外国人の立場からみるとほとんどの人が優しい人だと感じます。笑っている顔をしているし、親切です。生活の余裕がありそうに見えます。他の人に迷惑を掛けることはほとんどしないと思います。交通のルールをきちんと守っており、約束の時間を守っています。いつもすみませんという言葉を使っているので社会全体的には住みやすいところだと考えます。やはり、社会の秩序があり、先進国だと感じます。
 しかし、そこにも足りない部分があることを感じます。表現するとき、すべてがいいと言っているので、聞いている人の気持ちはいいですが、本当の気持ちが分かりにくい場合もあります。銀行での業務が遅くても、車が渋滞していても不満を表現する人の顔はあまり見られませんでした。これは、逆に今の現実になれて、変化させることが難しくなったのではないかと思います。変化という言葉が合わないところが多いと思います。色々なところで例外が認められない事をみました。少し配慮してほしいことも全然出来ない場合がありました。正しくない例えになるかも知れませんが、入学式とか、卒業式に参加してみると、大部分の学生の姿が一緒であることが分かります。色とスタイルが一緒です。何か、活気または動きが足りないのではないかと思います。
 どちらが良いとも悪いとも言えないと思います。それぞれ長所、短所があるためです。私が日本に来なかったらこれも分からなかったかもしれません。個人的には、両国が相手の文化を理解し良いところを学んで、もっと良い国になってほしいです。
 最後に、私の家族について話をしたいと思います。いま、私を含め、妻、3歳と6ケ月の2人の女の子がいます。2000年8月、大分に最初に参りましたときは上の子も歩けなかったし、3人だったのが今は4人に増えました。下の子は戸籍にも出生地がここになっているから日本という国は決して忘れられないところになりました。私の家族は信仰を持っています。日曜日には家族全員でキリスト教会に行っています。そこで、過ごして来た一週間を点検し、新しい一週間、神様が喜ばれる生活をすることができるようにお祈りします。私の家族はいつも食前に感謝のお祈りを捧げています。主に私たちの現在の生活に対する感謝のお祈りです。
 私と家族の周りの人たちを見るとどんなにありがたいか知れません。私はそれらを特別な私の家族だと思います。はじめに教会の人たちで気がねない心で親交を続けている信仰の家族です。学校では学校生活のお世話をしてくださる先生で、私の重要な人生の時期にそのような方と会うことができたことに対して感謝しています。また、近所の人々です。私は彼らには日本的な優しさと、情を持っていることを見ています。そして、私の生活の柱となって下さっているロータリーの皆様です。今の安定的な生活が出来るようにサポートして頂いています。色々な面で足りない私が偉い方々がいらっしゃるこの場にいることも、栄光と恵みだと思います。私は国へ帰ってもこれを忘れることはないでしょう。帰っても、もっと頑張って生活しながら、今まで持っている「奨学生の支援」という夢を実現させて、それを通して恩返しをしたいと思います。
 ありがとうございます。
(文責/榎本)
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