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第608回例会 平成14年6月13日(木)
◎本日の例会プログラム ゲスト卓話 (株)三菱電気ライフファシリティーズ
商品冷熱営業部部長 高橋昭信氏
「太陽光発電システム」
○次回例会プログラム 会員卓話 久恒会長「1年を振り返って」
前回(607回例会)の記録 平成14年6月13日(木)
■ビジター
中津RC 時松聖潤君、仲浩君
■出席報告
会員数 35名
免除者数 0名
対象者数 35名
本日出席者 27名
欠席者数 8名
出席率 77.14%
■前々回出席報告の修正
前々回欠席者 14名
メイクアップ 08名
欠 席 者 06名
修正出席率 66.00%→82.86%
●メイクアップ
向笠、若松、永松(孝)(中津RC)
熊谷、永松(達)、松本、岡野、矢頭
(中津中央RC)
●欠席者
合田、今吉、小野、田原、種村、南
会長の時間
久恒眞一 会長
皆さんこんにちは、毎年6月はロータリー親睦活動月間に指定されております。
従来はロータリー趣味・職業別親睦活動と呼ばれておりましたが2001年6月の理事会で改称され2002年1月からロータリー親睦活動月間と呼ばれるようになりました。国際奉仕の1部門で、友愛と奉仕、意見の交換、国際理解の追求を目的としています。現在日本にあるRI公認の親睦活動グループには次のようなものがあります。ロータリー歴史と伝統の会、アマチュア無線、国際ヨット同好会、ロータリー切手の会、囲碁、ランニング&フィットネス、飛行などです。詳しい活動内容や、事務局連絡先などがロータリーの友6月号の11-16Pに掲載をされております。興味のある方は御一読されたらどうかと思います。これで会長の時間を終わります。
幹事報告
二反田新一 幹事
●中津市青少年健全育成会議案内 回覧
●例会変更
豊前西RC 6/14→6/16〜17
法泉寺観光ホテル
「忘年親睦旅行」
豊前RC 6/27→18:30〜
築城館「親睦会」
別府東RC 6/13→ホテル清風
「海岸沿い公園
クリーンアップ運動」
●週報御礼 壽崎PG
●週報受理
熊本平成、本渡、本渡中央、豊前西、
各RC
●本日 理事役員会開催
委員会報告
加来次期プログラム委員長
例会終了後担当月を決めます。
若松次期幹事
6月13日の例会終了後、次期理事による理事会を行います。同日6時30分よりオリエンタルで2回目のクラブ協議会を行います。
若松財団委員長
今吉会員にマルチブルのピンが届いています。
永松次期出席委員長
27日の夜間例会の日6時より出席委員会を開催します。
ニコニコボックス
○永松(達)会員 先々月に続いて昨日もイーグルが出ました。
○今吉会員 今日卓話をします。
○矢頭会員 バングラディッシュの図書館が完成しました。ご寄付ありがとうございました。
○田原会員 フィンランドから来ましたログハウスがやっと完成しました。
○熊谷会員 ハワイに行った会員がいるそうで、羨ましく、私がニコニコします。
○永松(孝)会員 1週間妻とハワイへ行ってきました。
会員卓話
『よもやま話』 今吉会員
20世紀から21世紀にかけて、日本では小売業の大型倒産が相次いだ。
スーパー業界では、先駆的に多店舗展開を行っていた長崎屋と、ショッピングモールなどの大型投資で話題を呼んでいたマイカルが、共に経営破綻に陥った。
百貨店業界でも、積極的な出店で業界の風雲児であったそごうが、ついに倒産の憂き目にあった。
いずれの企業の関係者も、2001年秋現在、臥薪嘗胆の思いで毎日を過ごしていると推測される。が、衆目を納得させるような再建計画は現時点では出てきていない。
そのほかにも、経営破綻に至らないものの、収益を大幅に悪化させている百貨店、スーパーは少なくない。
ダイエーはその典型例であろう。70年代から80年代にかけて徹底的な拡大戦略と派手な安売り攻勢で市場とマスコミを賑わし、流通ナンバーワンの名をほしいままにしてきた同社だが、90年代に入り、消費不振という環境悪化に加え、過度な設備投資や度重なる経営判断のミスがたたり、業績は坂道を転げ落ちるように悪化、株価は一時100円を下回る水準となった。
株価、といえば、ダイエー以外でも、株価が100円を切ってしまった小売業は少なくない。これは株式市場から早期の抜本的なリストラを迫られていることを意味する。
経営が破綻した長崎屋、マイカル、そごう、深刻な経営不振にあえぐダイエー―――。いずれの企業も、ある時期までは、日本の小売業界において、「良い意味」で注目される存在だった。
スーパー業界では、初めて大卒社員を大量採用し、チェーン展開を進めていった長崎屋。「脱スーパー」を宣言して、百貨店に近い品揃えを実現させるべく大型投資を行っていったマイカル。複雑怪奇なグループ企業群を背景にした資金調達を梃子に、一気に多店舗展開を進めたそごう。そして、戦後のスーパーの歴史そのものとも言える中内 氏が強烈なリーダーシップで、あらゆる面で拡大戦略を推し進め、「安売り哲学」を実践してきたダイエー‥‥‥。
とりわけダイエーを筆頭とする大型スーパーの多くは、かつてこう称された。彼らこそは、「流通革命」の先頭を走る革命戦士だ、と。そんな彼らは、旧態依然たる日本の流通に風穴を空け、消費者に「よりいいものをより安く」供給すべく、経営拡大に邁進した。
ところが、それから40年。彼らは、革命に勝利して甘い果実を手に入れるどころか、相次いで経営破綻に陥ってしまった。
その一方で、皮肉な事実が浮かび上がる。
経営危機や倒産の憂き目にあった革命戦士たちが、ある意味で仮想敵としていた「古き悪しき日本の流通の象徴」ともいうべき企業群が、21世紀現在、再びその力を誇示し始めているのだ。
その企業群とは、中間流通業者―――いわゆる「問屋」、であり、「商社」、である。
大手小売業が業績不振という塗炭の苦しみに苛まられ始めた90年代、菱食、国分、伊藤忠食品といった大手問屋は、実は増収増益を続けてきた。商社もまた、厳しい競争の時期を経て、ITやその他の新しい産業にかかわっていくことで、しなやかに不況日本を泳ぎつつある。
日本の流通ジャーナリズムの世界において、問屋や商社はしばしば批判の的となってきた。というのも、彼ら中間流通業者の存在が流通業界の合理化を妨げている、と言われてきたからだ。
ならば、この中間流通を排除し、製造業と小売業とを直結すれば、流通は大幅に簡素化され、物価も安くなるのではないか―――。60年代以降、大手小売業主導で進められてきた、いわゆる「流通革命」とは、大雑把に言えばまさにこうした“仮説”をベースに進められてきた行為にほかならない。
では、「流通革命」ははたして成功したのか。否、一度も成功していない。それはなにより現実が証明している。「流通革命」の旗手たる大手小売業が相次いで危機に陥り、一方で、革命の“邪魔者”だったはずの問屋や商社が再び台頭しようとしているのだから。
と、ここまで考えれば、当然ひとつの疑問が浮かんでくる。
―――ひょっとしたら、「流通革命」という考え方自体が間違っているのではなかろうか。
そもそも「流通革命」とはなんだろう。
この言葉を生んだ一冊の伝説的な本がある。
流通業界に身を置く方ならば、みなその名を聞いたことがあるだろう。いまから40年前、1962年に書かれた『流通革命』。著者は、当時、東京大学経済学部で助教授をしていた林周二氏。センセーショナルな題名は、瞬く間に流通業界の話題をさらった。
林氏が唱えた「流通革命」とは、煎じつめて言えば、流通業界の合理化である。なぜこんな発想が生まれたか。その前提として、日本の伝統的な流通は非効率な商慣行に縛られ、欧米に比べ著しく遅れている、という認識が当時の日本にあったからだ。
流通革命は、この不合理をすべて解決するものである。小売の立場に立てば、問屋を外して、メーカーとの直接取引を拡大し、中間マージンを削減する試みである。昨今では、IT革命なるものがこれに加わり、情報技術の発達により、中間マージンの削減が更に加速されるともいわれている。
そんなわけで、同書を読んだ流通業界関係者の多くは熱狂した。
―――古くさい日本の流通を我々の手で変えていこう、でなければ、消費者により安くより良いものを供給することなど夢のまた夢だ、「流通革命」の達成こそが我々に課せられた使命なのだ―――。
かくして、日本の流通業界、とりわけ小売業に携わる人々が「流通革命」に向けて、一心不乱に突き進むことになった。
同時に、多くの流通コンサルタントもまた、この「流通革命」という情念的で魅力あるキャッチフレーズを受け入れた。彼らは、「流通革命」という言葉を支柱に据え、多くの経営指南を行った。結果、彼らの指南を受けた小売企業は、大量の経営資源を「革命」に投入していった。
以来40年、日本の流通業界は「流通革命」を模索してきた。が、彼らの言うところの「流通革命」は依然として達成されていない。はたして40年という長きにわたる模索は、革命と呼べるものであったのだろうか。
革命とは、ある一大勢力が短期間に従来の秩序を破壊し、新たな秩序を確立する行為全体を指すものである。40年にわたり、さまざまな企業が革命の実現に努力を続けたにもかかわらず、いまだ新しい秩序を確立したとはいえない。
そこで先に挙げた仮説に戻る。―――となると、そもそもの話、「流通革命」という考え方自体が間違っていたのではなかろうか。
(文責/池中)
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